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「えーっと、君は確か、クイズ王の伊沢拓司君だね。こんな小さな探偵事務所になんの用で？君ならもっと大手の探偵事務所にも行けたと思うんだけど」
「ご存じ頂けてましたか。実は、出来ればあまり大事にしてほしくなくて。ここの紹介文には�狎鼎�にひっそり解決します�瓩判颪�れていたので、そのようにお願いできたらなと思い、足を運びました」
ふーん、と興味の一切無さそうな声音で返事をし、彼女はソーサーにカップを置いた。で？と聞いてくる彼女に、事情の説明と依頼内容を伝えると、漸く彼女と目が合う。一応、事件となれば興味は示してくれるらしい。
すると突然彼女は席を立ち、近くにあった机の引き出しを開け始めた。そこから取り出した白い紙を俺の前に差し出すと、無言でペンを差し出してくる。書け、ということだろう。
念には念を入れて、彼女が俺の前に置いた紙に目を通す。だがそこには、大したことは書かれていなかった。
依頼内容内での自由行動を許可する。事件のことを他人に洩らさない。喫煙許して。的なことが、箇条書きで書かれていた。保険のかけ方が、なんというか、独特だ。
「……この、喫煙許して、というのは？」
「あぁ、私暇になったりするとすぐパカパカ吸うからさ、前にそれで依頼人と揉めたの。だから書くことにした」
「なるほど。この、自由行動というのは具体的に？」
「尾行ついでの買い物、尾行ついでの食事、尾行ついでの散歩、等々」
「業務以外にもなにかして良いかって事ですね。事件のことを他人に洩らさない、というのは何故？」
「質問多いな。これだから高学歴は」
高学歴になにか恨みでもあるのだろうか。
高学歴はを強調する彼女を不思議に思いながらも、もう一度質問を投げ掛ける。口では「質問が多い」「長い」「一回に纏めろや」なんて文句を連ねていたが、なんだかんだ言って一つ一つに丁寧に受け答えをしてくれる。途中からはかなり雑だったが。
疑問点も無くなり、胸のつっかえも取れた所で、俺は下の空欄に名前を記入した。鞄に入れていた印鑑で判子を押すと、彼女はそれを目の前から拐い、デスクに持っていく。
「よし、これで契約は成立。君の命は私が全力で守ろう。よろしく、しーたく」
「しーたく？」
「拓司だから、しーたく」
「ネーミングセンスどっか落としました？」
「おぉ、馬鹿真面目なこと以外も言えるんだな」
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白菜(プロフ) - 河良紅好さん» ご報告ありがとうございます！助かりました！早急に修正させて頂きます！ (2020年6月16日 22時) (
レス) id: a14ef8aee6 (このIDを非表示/違反報告)
河良紅好(プロフ) - はじめまして、陰ながら白菜さんの作品を楽しく拝見させて頂いてます。大変失礼ですが、事件No.5の2ページ目の｢マーキング｣が｢マーケティング｣になっていました事をご報告させて頂きます。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: a18b40da37 (このIDを非表示/違反報告)
るーと - この作品を読むのが最近の密かな楽しみになっています。ご無理をなさらない程度に更新頑張ってください！これからも楽しみにしてます！ (2020年6月12日 21時) (レス) id: 300feac1d8 (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - 遅ればせながら新作ありがとうございます…！ Twitterで設定をお見かけして以来ずっと心待ちにしておりまして、余りのことに学校滅ばねえかなとまで考えておりました。早速背筋の凍るような展開にゾクゾクしております、更新頑張って下さい。 (2020年6月11日 20時) (レス) id: 10f5dc34bc (このIDを非表示/違反報告)
神木(プロフ) - 占ツクを開くたびに更新されてないかなーって確認するくらい更新とても楽しみに待っています！更新頑張ってください！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: ded004bcdf (このIDを非表示/違反報告)
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