【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。4

第144話 見栄っ張り ページ9

人が泣いているのを見ると、自分は冷静になるのはよくあることだ

俺もそうだったのかもしれない





かっこつけて、ドラマだったら視聴者に1番の同情を貰える立場を演じた
ヒロインのことが好きで、絶対に結ばれることの無い運命に必死に抗うけど結局だめな役。



必死に笑ってAちゃんを心配させないようにした

本当は教えたくもない炭治郎の心情の機微も教えて、2人の恋が成就するように頑張った


自分の、「Aちゃんが好きだ」という思いを封じ込めて。




どう？かっこいいでしょ？





ヘタレで泣き虫でなんの取り柄もない俺の精一杯の見栄っ張り









隣で揺れていたブランコが動かなくなる





はぁー、ここで伊之助が隣にいて慰めてくれたりとかしたら伊之助に惚れちまうのかな、俺。





『あーあ、伊之助に惚れるなんて考えるの、馬鹿みたい』




笑った。
笑いながら、涙が出た。







きっと最初で最後かもしれない俺の本気の恋は、終わったのだった。

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ラッキー鬼滅アイテム

炭治郎のキス

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