【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。4

第163話 プロポーズ ページ29

〜Aside〜

交差点で立ち止まり、隣でボールを持ちながら駆け回っている男の子をニコニコしながら見つめていた




「AAさん」



炭治郎が急にフルネームで名前を呼ぶもんだからびっくりして隣を向いた

彼は1歩私の方にふみだし、真っ直ぐに目を見てきた
赫灼の瞳に吸い込まれ、目が離せなくなる




炭治郎は何も言わずに私の左手を取った
綺麗で繊細な、かつ骨ばっていて男らしい炭治郎の手によって、私の薬指に綺麗な指輪が飾られる




さすがの私でもこれが何を意味するかは分かる






「俺と、結婚しませんか」






長かった、待ち望んだ言葉
この言葉が炭治郎から発せられる日を幾度となく夢見てきた
夢を見て、諦めてきた



私が幸せになっていいのでしょうか。
私は、こんなに幸せでいいのでしょうか。





「俺は今まで以上に仕事が忙しくなって、Aと会えないことが多くなるかもしれない
いざという時にAを護ることが出来ないかもしれない」

『…分かってる』

「でも、俺はAを決して独りにはさせないから」




炭治郎は私の左手を両手で包み込み、自分の額におしつけた




「連絡だってこまめにするし、会える時はいっぱい甘えるし、Aがピンチになった時は何を置いても駆けつける」





悲しくないのに涙が出てくる
ああ、これは嬉し涙なんだ


隣で信号を待っていた夫婦が「「わぁ！！」」と嬉しそうな顔をして拍手してくれた



せっかくつけてもらった指輪も炭治郎の顔もぐにゃぐにゃに曲がる
ゴシゴシと目をこすって炭治郎の方を向いた





私の居場所は、貴方の隣です。





すう、

私は息を吸った

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ラッキー鬼滅アイテム

炭治郎のキス

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