【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。4

第137話 想定外 ページ2

『お疲れ様でしたー！』




今日は撮影しているドラマのクランクアップの日。
無一郎くんと有一郎くんとも今回は最後になる




「炭治郎、これ、プレゼント」
『ええっ！ありがとう！！』



無一郎くんが大きな袋に入ったプレゼントを手渡してくれる
クランクアップの際に手渡された大きな花束を上手く持ち替えながらプレゼントを開けてみれば、俺の好きなブランドの服が入っていた
それに、少し前から買おうかなと目星をつけていた服。



『うわぁ、ありがとう！！
これ、俺の好きなブランドのこれまた好きなデザインなんだ！！どうして分かったの？？』




「ブランドは炭治郎がブログとかで言ってて知ってたから。デザインは、




…勘かな。」




『勘か！！！凄いな！！！』



「それと、言いたいことがあるんだ」




ちょいちょいと無一郎くんがコソコソ話の体制を取ったので、俺も彼に耳をちかづける
なんだか子供に戻ったみたいで楽しいな…！



でも、そんな嬉しい気持ちは、無一郎くんのひと言で全てかき消されることとなる。







「僕、Aに告白した」





『え』




心臓が、どくんとなった
そんな俺を見て無一郎君はニコッと笑う
いつもなら可愛いと思うその笑顔は、今は悪魔に見えた








「しかも、彼女は返事を保留してる」







「大切な彼女、俺に取られちゃうかもね」




そんなことを言ってサッと立ち去った無一郎くん
俺は、呆然と立つだけで、何も言えなかった

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