【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。2

第77話 あーん ページ38

「買ってきたぞー！」

『あ、ありがとう！』




そう言って手を出せば、炭治郎はニヤッと笑った
ずっと手を出し続けているのに渡してくれない

こ、これは、もしかして…！







「はい、あーん。」






来ました、来ましたよ「あーん」が！！！
遅かれ早かれきっと来るとは思ってたけどまさか公共の面前でとはね！！！！




『恥ずかしいから…』

「誰も見てない見てない！ほら、クレープ好きなんだろ？」




だから！！
首をこてんってして聞いてくるのは反則だって言ったよね？え、言ってない？いや言ったの！！！今言ったの！！！




「…ん」




諦めて大人しくあーんをする
いつも食べてるチョコバナナのはずなのに、いつもより甘く感じるのは炭治郎のせいかな。



『じゃあ私もするもん！！はい！！』



ムキになって炭治郎のクレープを取りあーんさせる
私は怒ってるのに、炭治郎は「可愛いなぁ」なんて言いながら大人しく口を開けた

私の手に収まっていたタラの芽クレープは炭治郎の口の中に消えていった





『タラの芽クレープってほんとに美味しいの？』

「ああ、めちゃくちゃ美味いぞ！
Aも食べるか？」

『いや、遠慮しておきます。』





「そうか？美味しいのに…



──────あ」







炭治郎の顔が近づいてきた
えっなに、なに！？
てか近いと炭治郎のかっこよさが倍増されて…！
あまりのかっこよさに眼球が焼け落ちそうだったので目をつぶる


唇に指の感覚？




「クリーム、ついてた」




ぬぅあ！！！！！
恥ずかしい！！！！！！！！




『ごめんごめん！拭くもの貰ってくる！』





慌ててそう言えば、炭治郎はキョトンとした顔をした
そしてそのまま指についたクリームをペロッと舐めてしまった

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ラッキー鬼滅アイテム

炭治郎の耳飾り

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