【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。2

第44話 善逸くん ページ4

善逸くん。


kamabokoのツッコミ役でもある
炭治郎がバラエティ中心のオールラウンダー、伊之助君がモデル担当だとすると、善逸君は役者担当。



普段のキレのあるツッコミをしているイメージと真逆のアクション多めのシリアスな役をやることが多い

そんな彼は巷では「ギャップ萌え女子殺戮マシーン」とも言われているそうな。

アクションシーンのために鍛えているから大男も倒せたんだ。



私は炭治郎は最推しだけれども、kamabokoも本当に大好きだ
伊之助君が写っている雑誌は全て買うし、善逸君の出演しているドラマは毎回リアタイで見ている




思わず『善逸君！？』と大声を上げそうになったけれどすんでのところで止めた

きっと今はオフなんだろう。
私が善逸君のことを知っているのに気づいたら、何かしら気遣いをしてしまうかもしれない
貴重なオフのときなんだ、迷惑をかける訳にはいかない






『本当にありがとうございました。私はもう大丈夫なので！』


慌てて立ち上がって落とした荷物をかき集めようとする




『あっ』



そうだ、ヒールが折れてるの忘れてた。
無様にもう一度ズッコケかかった時、善逸君が私の体をぽんと押さえてくれた
私が落とした荷物も全て集めて持ってくれる



「ほらぁ、無理しないの！おぶったげるから！！」




「ほい」といいながら背中を突き出す善逸君に私は慌てた
国民的アイドルが一般女子をおんぶなんてそんなの豪華すぎる。
まごまごしている私を見て、彼はにっと悪戯げに笑った。



「ん？お姫様抱っこがいい？？」



そんなの意地悪すぎる…！
意地悪すぎるよ！！




『ち、違います！！靴持って裸足で歩きます！大丈夫ですって！！！』





そう言うと、善逸君は怒ったような顔をした
表情がコロコロ変わる人だなぁ…

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