【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。2

第62話 救けて ページ21

〜Aside〜


『竈門さんが苦しむ姿を、それを必死に隠す姿を、見たくないだけなんですよ…』




そう言うと、竈門さんは私のことをゆっくり抱き寄せた





「ごめん。嫌だったら蹴り飛ばしてくれても構わない。」




そんなことないです。
そう答える代わりに、竈門さんの背中に手を回してさする






「ちょっと今な、疲れちゃったんだ。
色々溜め込みすぎて、その感情を流す場所が見つからなくて、独りで爆発しそうになってた。」

『はい。』






「ずっと辛かった。誰かに、「救けて」って言いたかった。」

『はい。』








「俺は自分に出来ることを精一杯頑張ったんだ。もう、これ以上出来ないってくらいに。たくさん考えて、たくさん聞いて、努力してきたつもりだったんだ。」

『はい。』









「苦しいよ…！！」





内蔵を引き摺りだされるくらいの苦しそうな声を絞り出しながら泣く竈門さん。
その声を聞くだけで私も泣いてしまう

竈門さんの声は震えていた。
手も。肩も。身体も。





『私がいます。大丈夫です。大丈夫です────！』





いつもは常に笑顔で隙がなくて完璧だと思っていた彼が、弱さを全てさらけ出して泣いている。

ちゃんと繋ぎ止めておかないと消え去ってしまいそうだったから、抱き締める力を少し強くした。


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いやあ、これ随分前に書いておいてあったんですけど、投稿する前の最終確認として読んだら苦しくなっちまいましたねw
たぁぁぁんじろぉぉぉーー！！！！

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