【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。2

第53話 嫉妬、そして ページ12

〜炭治郎side〜


随分時間はかかったけれど、雪だるまを飾る位置を決定してまたAちゃんの元に戻った




『すぅ…すぅ…』





疲れてしまったのかすやすやと眠るAちゃんを眺める

やっぱり可愛いな…





「炭治郎ー、ちょっといいか？」


いつの間にやらお手洗いから出てきた善逸に呼ばれ、Aちゃんから離れた









「お前、俺に怒ってる？」





真剣な表情で問いかけられたけど、俺は何も答えられなかった



「炭治郎からずっと怒ってるような、ムスッとしたような音がするんだ。
どうして？」

「…俺にも分からない」





ドアを開けたら善逸と善逸におんぶされたAちゃんがいた
Aちゃんは善逸のパーカーを着ていて、さっき会ったばかりだと言っていたのに仲良さそうに話していた

まるでカップルのように。


それを見たあとから善逸に対してなにかむしゃくしゃするような、羨ましいような気持ちが湧き出たんだ









「それはさ、嫉妬なんじゃない？」







嫉妬。
よくドラマで嫉妬の演技を求められることがあるけれど、今までは嫉妬する人の気持ちがよく分からなかった

好きな人が笑っているんだったら、その相手が誰だとしても嬉しいんじゃないかと思ってた




でも、俺は確かに善逸に嫉妬してた。







「じゃあ、俺は、Aちゃんのことが好きってことなのか…？」


「やっと気づいたのか」








どんくせぇな、と笑う善逸


俺は生まれて初めて、恋をしたらしい。

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ラッキー鬼滅アイテム

炭治郎の耳飾り

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