【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。2

第48話　心が持たない…！ ページ8

『あ、あ…』



「びっくりしすぎて固まっちゃってる。」
「俺様に恐れをなしたのか！」

「彼女、俺たちのこと応援してくれてるファンの子だから。びっくりするのも無理はないかな。」





あはは、と苦笑しながら竈門さんが答えている
竈門さんだとは思ってるよ？でも、さすがに3人揃うとアイドルの輝きが、眩しすぎて…！！！




『あの！今日は帰ります！せっかくゆっくり出来る時間を私が邪魔しちゃ悪いし、』

「駄目」





竈門さんがむすっとしながら答えた




「怖い目にあった女の子を1人にするなんて出来ない。家に泊まっていって」





「家に泊まっていって」

何度も頭の中で反芻する
泊まるってことは、竈門さんの家で一泊するってことで、これすなわち…


夜を共に過ごす、と。






『そんな、迷惑かけられません皆さんお忙しいでしょうしやっぱりここで失礼し』
「だーめ。この前Aちゃんが面倒見てくれたお礼するの。」





そんな駄々っ子みたいな言い方して服掴んできてたらさぁ、心が持たないじゃん！？




「別に普通に飲もうかーって話してただけだし、逆に人増えたら楽しいよ！」
「俺も構わないぜ。この女からは敵意も下心も感じねぇし。」



なんかこれ、泊まり確定コースにゆっくりと導かれてるんですかね
いや、もう一押し！もう一度断ろう！！

そう思い、竈門さんの方を見る




ｸﾞｻｯ






心臓を何かが貫いた

善逸君から借りたパーカーをきゅっと掴んで上目遣いでこっちを見られたらさ、断るなんてできないじゃんっっ




『失礼させていただきます…』

「やったーー！！」





神様、私の心臓はもちそうにありません。

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