【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。

第6話 竈門さん ページ9

〜Aside〜


オタクの朝は早い。
何故かと言うと、お金が無いからだ。

チケット代、グッズその他諸々を買っていたらお金なんてすぐ底をつく
私も現在ではバイトを3つほど掛け持っている


そのひとつがこれ、新聞配達


もう少しゆっくりな時間に家を出てもいいんだけれど、今日は炭治郎が初めて朝の情報番組に生出演するからリアタイで見ないといけない。これは義務である。

早めに仕事を終わらせ、早めに帰る。
ということで、家を出たのは本当に朝早い時間だったんだけれど、ちょうどお隣さんも家を出るところだったらしい




もさもさの黒髪に、メガネと黒いマスク。
あとは炭治郎と同じ花札の耳飾り。
メガネで隠れてよく見えなかったけれど、奥の瞳はその人の優しさを映し出していた





『お、おはようございます』

「あ、おはようございます！早いですね！」



カラン、と耳飾りを鳴らしながらニコッと笑ってこたえたその人に、イケメン耐性の無い私はいやでも胸がキュンキュンしてしまう






『昨日引っ越してこられたお隣さんですよね？私はAAと言います！よろしくお願いします！！ええと、あなたは…』

「こちらこそよろしく！俺は竈門た」





そこまで言ったところでその人はぐっと黙ってしまった





『大丈夫、ですか？』

「あ、ああ！俺は竈門た、た…



…竹雄というんだ！」





名前を言っただけなのに顔を引き攣らせて凄まじい変顔をしてきた竈門さんに笑いがこぼれてしまう



『よろしくお願いしますね、竈門さん！』





竈門さんもニコッと笑って「はい！」と言ってくれた

新しく越してきたお隣さんは、なんだか面白そうな人みたいです。

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炭治郎はこの時点では黒色に髪を染めています。
それプラス前髪もおろしているので夢主ちゃんは気づきませんでした！おい！！！気づけーーい！！
時々夢主ちゃんに「炭治郎さん」って呼ばせてしまう。危ない危ない。

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