【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。

第10話 撫でられた！？ ページ13

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



竈門さんの家のチャイムを押すと、「はーい」という声と共にドタドタと足音が聞こえてきた




ｶﾞﾁｬ


「こんばんはー！

…って、髪の毛グシャグシャになってますよ？」





あ。
実弥さんのわしゃわしゃだ。
よく顔をつきあわせるお隣さんとはいえ、レディとして少し恥ずかしい

慌てて髪を直そうとすると、上からずっと手が伸びてきた




ｻﾗ…



竈門さんが、私の頭を撫でている。
思わずカレーとサラダが入ったタッパーを落としそうになってしまったけどすんでのところでとどめる




なに、なんで撫でられてるの！？！？




そっと竈門さんを覗いてみれば、まるで妹を見るような優しい目でこちらを見ていた

そんな顔されるとキュンとしちゃうんです！女の子は！！




竈門さんは満足気に笑って私の頭からやっと手を離してくれた
撫でられた時間は10秒ほどだったと思うけど、私には永遠に感じられた






「よし、これで元に戻った！Aちゃんは髪の毛サラサラなんだね」




ふぉっ、髪の毛を直してくれてたんだ
変な妄想をしてしまっていた自分を心の中で3発ほど殴った
さっきのドキドキと今の恥ずかしさも相まって顔が真っ赤になる




『カレーです！お口に合わなければ捨てていただいて結構ですので！』




半分押し付けるようにして竈門さんに渡し、大急ぎで自分の部屋に戻る





『はぁー…』






まだ会ったばかりのお隣さんにいいように振り回される私であった。

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