【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。

第13話 許せない ページ16

〜炭治郎side〜


ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ…




電車は嫌いだ

特に混みあっている電車の中




たくさんの匂いが俺の鼻を掠める


濃い化粧の匂い、汗の匂い、それに混じった負の感情の匂い。

「めんどくさい」「死 ねよ」「ムカつく」

そんな負の感情が充満しているのが満員電車だから
5分以上乗っているといつも気分が悪くなってしまう

(はぁ、気持ち悪い…)






家に帰ったらサイダーでも飲んでスッキリしよう、そう思っていた時だった



一瞬にして、ある1点から負の感情の匂いが広がった
とても濃い匂い。
怖い、気持ち悪い、戸惑いの匂い。




何となく予想はついた
痴漢、か。



匂いからして、被害者の方は助けを求めることが出来ないらしい
そういう女性の弱みに付け込んで悪さをする連中は許せない
頭で考えるよりも先に行動していた




満員電車の中を縫って匂いの元へ辿り着くと、女性の後ろになにやら怪しげな男の人が立っていた


快楽、有頂天



その匂いを嗅いだ途端、俺の堪忍袋の緒が切れた




ｶﾞｯ



その男の腕を掴むと、被害に遭っていた女性がバッと振り向いた



「…っ！！！」




そこには、震えていて、いつもの綺麗な笑顔とは程遠い恐怖に染まった顔のAちゃんがいた

第14話 無理して笑う→←第12話 痴漢

ラッキー鬼滅アイテム

煉獄さんの羽織

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す