【◇】俺らのお姫様２

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こんな可愛い子が何故自分の名前をと驚いていると、ニコッと笑いかけてきて照れてしまう。


「Aちゃん可愛いから有名だよ？」

「いやいや！！何を！」


否定しながら目の前で手をブンブンと振る。


「よかったらこれから仲良くしよ！」

「あたしでよければ是非是非、えっと…「のあだよ！森田乃愛っていうの、よろしくね？」


……男子だったら惚れてると思うんですが。


「うん、よろしく！」


そのまま流れで連絡先を交換してその場は終わった。




「Aちゃーん！！」


その後も見かけたら必ず手を振ってくれて、あの愛くるしい笑顔を向けてくれる。

のあちゃんの周りって可愛らしい花が舞ってる雰囲気で、毎度自分の女子力の無さに気づかされる。


子供の頃から綺麗だって言われる髪だって、せっかく伸ばしたのに面倒で結んじゃってるし。

たまにはあたしも髪下ろしてくか！！！



「A、もう朝よー！」


うわぁー！！時間がない！！！

髪？もう面倒だから縛ってこう！！


そう、あたしはいつだってこうなのだ。

彼氏の一人でもいればきっと、もっと身なりに気をつけられる気がするの！………多分。


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