70 ページ20
.
「御幸先輩と付き合ったんだー!!!」
練習試合の場所に乃愛ちゃんも友達と来ていて、こっちに気づくなり飛びついて報告してきた。
「え…えっ?!」
「昨日が記念日なのー♡」
昨日…?昨日、倉庫であたしに好きって言ってたのに。
──ああ、そういう事か。昨日のも冗談ってわけね。
まあ最初から本気だとは思ってなかったけど、本当に一也が何をしたいのかが謎だ。
嬉しそうにしている乃愛ちゃんにこんな水を差すような発言なんてできなくて。
「おめでとう、よかったね。」
この言葉を言うので精一杯だった。
「ありがとー♡Aちゃんもヒロと頑張ってね!」
「…うん、頑張るね。」
試合中も乃愛ちゃんの一也を応援する声は一際大きくて、本当に好きなんだなって複雑な気持ちで。
こんなに一也を好きだって言ってくれてるのに、どうしてあたしにこんな事するんだろう。
このままじゃだめだ、ちゃんと一也と話そう。
試合中なのにこんな事ばっかり考えてしまっていた。
「ありがとうございましたー!!!!」
試合が終わっても片付けに追われ、一也に近づけないでいると乃愛ちゃんが一也に駆け寄っているのを見かけた。
.
84人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
...syokatsu...(プロフ) - まっすぐ大事にしてくれる鳴ちゃん最高です( ; ; ) (2月17日 4時) (レス) @page1 id: d0d431729c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おにぎり | 作成日時:2024年2月15日 20時