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御幸
あんなに怒る事か?
あれから全然寄り付きもしなくなりやがって。
「俺、嫌われてるからあいつに。」
「でも昔からの仲なんだろ?」
「…色々あんだよ。よし!続きやるか!」
小さくため息を溢した後、自分に喝を入れる為にもノリの肩を強く叩き練習を再開した。
「お疲れー。」
練習も終わり寮に戻ろうとしていると、一年のマネがユニフォームを水道の所で洗っているのを発見する。
勿論、そこにはAの姿もあって。
「よお、お疲れ。」
「ぎゃっ!!」
後ろから勢いよく背中を叩くと、面白い反応が返ってきて笑ってしまう。
「はははは、何だよお前その声。」
「ちょっと………濡れちゃったじゃんよ。」
驚いた拍子に水が掛かってしまったのか、Tシャツが濡れて下着が透けて見える。
「お♡ピンク♡」
こっちがわざと揶揄っているのに、冷めた目で睨まれた後にまた作業を再開してしまった。
「おい、無視かよ。」
「邪魔だから早くどっか行って。」
そんな風に突き放さなくたっていいだろ。
「悪かったって、ほらジャージ。着ろよ。」
流石にこんな姿、誰にも見せたくなくて鞄から自分のジャージを取り出す。
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...syokatsu...(プロフ) - まっすぐ大事にしてくれる鳴ちゃん最高です( ; ; ) (2月17日 4時) (レス) @page1 id: d0d431729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おにぎり | 作成日時:2024年2月15日 20時