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結局、普通の態度であの後も接しられて、自分の方がおかしくなってしまったかのような錯覚に陥った。
普通の人ならあんな態度取らないよね?
でも、あっちがあんな感じでくるからこっちもいつまでも気にしてるのがおかしいんじゃないかってなっちゃって。
謎の嫌な気持ちを持ち越す羽目になってしまったのだった。
「はぁー。」
「どうしたの?すごい大きな溜め息だね。」
休み時間に春乃に指摘されて、自分が溜め息をついている事に気がつく。
何でこんな事であたしが悩まなくちゃいけないんだろう、向こうの悪ふざけなのに…馬鹿馬鹿しい。
「うーん…ちょっと。トイレ行ってくるね。」
「あ、私も行く!」
他愛のない話をしながらトイレに行き、用を済ませて手を洗っていた。
すると、女の子がハンカチを落としたのに気づかずにトイレを出ようとしていたので慌てて呼び止める。
「あっ!待って!落としてるよ!」
「え?」
振り返るその子の顔を見て、可愛いっていう文字が頭の中いっぱいに広がった。
透き通るような白い肌に、どこを見ても整っている顔のパーツ達、そしてサラサラの少し茶色がかった髪。
何でこんな可愛い子が同じ学校にいるのに今まで気づかなかったんだろうと思う。
「……こ、これ!」
恋する少年か!と自分にツッコミたくなる。
「あ!ありがとう!!えっと…Aちゃんだよね?」
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...syokatsu...(プロフ) - まっすぐ大事にしてくれる鳴ちゃん最高です( ; ; ) (2月17日 4時) (レス) @page1 id: d0d431729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おにぎり | 作成日時:2024年2月15日 20時