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御幸


ーーなーんて思ってたら、放課後の部活の後に倉持とAが倉庫の前で話してんのを見かけた。



「今日は手を出してすいませんでした。あれから落ち着いたら、自分の行いが間違ってたと猛省しました…。」


昔からキレた後、時間が経つと冷静になって自分の行動に後悔してたよなこいつ。二重人格疑うぜほんと。


「いや、俺も悪かったし…。勝手に沢村に話して悪かった。確かにあいつ口軽いもんな。」


ここでも沢村の奴言われてるよ。哀れだなあいつも。

てか、俺も何でわざわざあいつらの話に聞き耳なんか立ててんだか。とっとと、離れるか。



「でもよ、御幸の為に青道来たんだろ?それって好きだから追っかけてきたって思ったんだけど俺。」


思わず足を止めてしまった。

何やってんだ俺、でも確かに自惚れてた自覚はある。
少なからず俺のこと想ってくれてんだろうなと。


「いや、恋愛感情とかは全くないです。」

「え!そーなの??!!」


思わず俺も倉持と同じツッコミを入れたくなった。


「一也と昔色々あって仲違いしたまま離れちゃって。でも、家族みたいに大切な人なんで。仲直りしたかったんです。」


……ふーん、家族ね。



「なら仲直りできてよかったな!…でさ!Aは好きなタイプとかあんの?」

「ありがとうございます!えっ!急にタイプの話?うーん…好きになった人がタイプかな?」


ニッコリと満面の笑みを倉持に向けるA。

頰を赤く染めながら見つめる倉持。……堕ちたなありゃ。


昔から変わらないあの笑顔、通常時で可愛いのにあれは卑怯だとかってよく周りが騒いでたな。


何故だかその様子が面白くなくて、その場を後にした。


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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 成宮鳴   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:おにぎり | 作成日時:2024年1月28日 22時

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