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御幸
「簡単に騙されるお前が悪い。」
「あんなん誰でも騙されるだろうが!!!」
「そうだよ!元は一也が原因じゃん、謝ってよ!」
「へいへい、すんませんでしたー。」
適当に謝りゃ、今度は怒りの矛先が俺へと向いて睨みつけられたので目を逸らし交わす。
「何その言い方!!」
こんな事でここまで怒るかねー?普通。
「細え事で怒りすぎ。」
「全然細かくないんですけど!!こっちはもうこれ以上、変な噂流されたくないの!」
そんなに俺と付き合ってたっていう噂が嫌なのかよ。
「もう言わねえって、それでいいだろ。」
ムスッとした表情のまま、何も言わずに教室から出て行くAの背中に少し苛立ちを覚える。
「…あいつ意外と気がつえーんだな。」
「これで目が覚めたか?あいつは昔からあーいう感じだから、付き合ったら大変だぞ。」
「……何となく想像つくわ。」
ムカついたからって、わざわざ二年の教室まで乗り込みに来ねえよな普通の女なら。
あーあ、これで倉持はAへの憧れも消えたって感じか。
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作者名:おにぎり | 作成日時:2024年1月28日 22時