【◇】俺らのお姫様 (ページ47)

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鳴ちゃん…暫く会わない内に随分とスキンシップの仕方がアメリカンになっちゃってたなあ。

好きな人って言って、私の頬にキスしてくれるなんて。

これを機に私もアメリカンな対応にした方が……いや、絶対にあんな事自分からは無理だ。

お風呂から上がって自室に戻ると、鳴ちゃんからの着信の嵐に驚いてすぐに掛け直した。

『もしもし！！！A？！？！』

『なになに、どうしたの？』

『いや今日のあの、その…キスしたじゃん俺！！！』

『うん。』

やけに早口でテンパっているのがこっちにも伝わってくる。

『ど、どう思った？！』

『え、どういうこと？』

『……嫌いになられたかなって。』

これがあの我儘で自信家の鳴ちゃん？

真剣に話してくれてるのに笑みが溢れてしまった。

『ちょっと！何で笑うのさ！』

『だってすごい必死だから。』

『だって俺、Aに嫌われたら生きてけないもん。』

昔から鳴ちゃんって自分の気持ちをストレートに伝えてくれて嬉しかったんだよなあ。

そんな風に自分のことを思ってくれる友達がいるなんて幸せ者だとつくづく感じる。

『そんな風に言ってくれて嬉しいよ。なのに、そんな鳴ちゃんのこと嫌いになんてなるわけないでしょ。』

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