検索窓
今日:140 hit、昨日:114 hit、合計:14,172 hit

33 ページ33

.


成宮


「明日の朝会いに行く。」

「でも早いし大変だか「いいの!だってさ…会えなくなっちゃうんだよ?見送りぐらいさせてよ。」

「鳴ちゃん…。ありがとう。」


本当は俺だって泣きたかったけど、Aを困らせたくなくて涙をグッと堪えていた。


「じゃあまた明日ね!」

「うん!」


大きく手を振って見送った後、苛立つ気持ちを押し込めながら一人で一也の家へと向かった。


アイツが帰ってくるまでずっとここで待ち伏せしてやる。

親には「すごい帰りが遅くなるけど、友達のとこだから心配しないで。」って一方的に電話を切った。

それから何度も着信があったけど迷わず電源を切った。

どうしてもAの為に何とかしてあげたいんだ。
だから今日だけはこんな我儘息子を許して。



日も落ちて辺りが真っ暗になっても一也は来なくて、まさかもう帰ってるのかと思っていたら──

「あれ?君はさっきの…。」

「あ、どうも。」


一也の父ちゃんにペコリと頭を下げた。

実はさっきもAと一也を探しにここに一度来たけど、居なかったのだ。


「こんな時間にどうしたの?」

「あの、一也いますか?」

「え、一也?ちょっと待っててね。」


待ってる間、色んな家から夕飯のいい匂いが漂ってきて、お腹が悲鳴を上げていた。


.

34→←32



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 成宮鳴   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おにぎり | 作成日時:2024年1月28日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。