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笑顔を向けるとフイッと顔を逸らされてしまった。
え、何この反応。
「おーい、降谷君どうしたの？喉詰まった？」
「何でもないからあっち行って。」
いつの間にか不機嫌になってしまった降谷君をおいて、トボトボとさっきの場所へと戻ってきた。
はあ…やっぱりあたしのだけ残っちゃってるよ。
やっぱりちょっとだけ悲しくなってしまう。
「亮さん、これどうですか？」
「いらない、だってそれまずそうなんだもん。」
グサッと突き刺さる容赦ない言葉にダメージを喰らう。
「じゃあ、純さんはどうですか？」
「悪い、もう食ったからいいわ。」
……やっぱり人気ないよ。
仕方ない、残ったのは後で自分で食べよう。
そう思っていると手が伸びてきてハッと顔を上げると、それは予想外の一也で。
「な、なに。食べるの？それ。」
「なんで？悪い？」
「悪くないけどさ。さっきいらないって「まずそうだけど、お前のだけ減らないで可哀想だからさ！」
「まずそうは余計なんだけど！」
なんて言っても、ちゃんと食べてくれて。
「美味しい…？」
「まあまあじゃん？」
相変わらず憎まれ口ばっかりだけど、一也なりに気にかけてくれたのかなって少し嬉しかった。
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作者名：おにぎり | 作成日時：2024年1月28日 22時
