25話 ページ25
「今日のショーもいい感じに出来た…！」
___まだ、仮面を付けずにショーをしていたあの頃。
私はそこそこ有名な舞台に立ち、マジックショーをしていた。純粋に私のショーを楽しんでくれているあの表情を見ると、私は不思議と笑顔になれた。
「…でも結構暗くなっちゃったし、早く帰らないと」
夕方頃に終わったため、私は足早に帰路に着こうとしていた。いつもの道をスタスタ、と歩く。
___ふいに、コツコツと後ろで音がした。
「……だ、れ？」
その声に答えるものは無い。気の所為だと思いつつ、私は足早に歩を進める。するとそれに合わせるように、またコツコツと靴音が後ろで響く。
___気のせいじゃない。
そう気づくと同時に私は走り出していた。…一心不乱に明るい道を目指して。
「……はぁ、っはぁっ」
人が多い明るい道に着いた時、私は息切れをしながら、足をようやく止めることが出来た。もう、あの靴音をしなかった。
『ストーカー』という文字が頭に浮かぶ。
……でも、なんで私が。
グルグルとした頭を振り、スマホを取り出して、お母さんに連絡をする。元々、お母さんは私を迎えに行くと言っていたが、私が断りをいれていたのだ。心配をかけたくないため、ストーカーの件は伏せて、遅くなったから迎えに来て欲しいとだけメッセージを送った。
暫くすると、お母さんが迎えに来てくれた。疲れたからと誤魔化し、後部座席で寝たフリをしていたが、そんな私の頬には涙が伝っていた。
続く (更新停止中)
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こーらふろーと(プロフ) - 麗紅花さん» コメントありがとうございます！亀投稿ですが、じっくりと待って頂けると嬉しいです！ (2022年5月30日 2時) (
レス) @page19 id: d3b8f2bb05 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - 良いですね！ワンダショー（特に類君）は夢主を助けるみたいな展開でありつつ、夢主も自分の本当の思いを蘇らせる……面白い話ですね。話の展開も良いし、何より好みの話ですので続きが気になります。ですので、更新は何時までも待っています！ (2022年5月25日 21時) (レス) @page19 id: ba1809d3dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こーらふろーと | 作成日時：2022年4月16日 13時
