23話 ページ23
「＿＿どうしたら私は笑えるの？」
....よし。とりあえず、一通りやれた。
練習は終わり、皆帰った後も私は舞台に立って、練習をしていた。
久しぶりのショーでもあるし、何より皆の足を引っ張りたくない。
そんな思いが強く、何となく帰れなかったのだ。
流れてくる汗をタオルで拭い、定位置に立つ。
もう一度＿＿＿＿
「Aくん。熱心だね」
「え...！神代さ＿＿＿」
そこまで言ったとき、ふと体に浮遊感を感じた。
足元を見ておらず、階段を踏み外したのだ。
＿＿落ちる....！
そう思い、目を瞑り衝撃に備えていたが、一向に痛みが来なかった。
薄っすらと目を開けると、息を切らした神代さんが落ちそうになった私を受け止めてくれていた。
「....良かった。間に合ったみたいだね」
「...あ、え」
肩を掴まれた衝撃。
＿＿＿ふと、あの時の事がフラッシュバックしたような気がした。
「ごめんね、僕が声を掛けたせいだ...」
「...っえ、と」
突然の事で声が出なかった。
私が言葉を詰まらせていると、私の体をゆるりと神代さんは離す。
「これしか方法が無くて、不快にさせたならすまない」
「そ、そんな...ことないです...。ありがとう...ございます」
多分、神代さんは私の真っ青な顔を見て、そう言ってくれたのだろう。
.....神代さんが悪いわけじゃない。私が悪いんだ。
気まずい空気を和ませてくれるように、神代さんはショーのことについて話し出した。
神代さん含め、ワンダーランズショータイムの人たちは本当にいい人しかいない。
＿＿こんな私と違って。
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こーらふろーと(プロフ) - 麗紅花さん» コメントありがとうございます！亀投稿ですが、じっくりと待って頂けると嬉しいです！ (2022年5月30日 2時) (
レス) @page19 id: d3b8f2bb05 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - 良いですね！ワンダショー（特に類君）は夢主を助けるみたいな展開でありつつ、夢主も自分の本当の思いを蘇らせる……面白い話ですね。話の展開も良いし、何より好みの話ですので続きが気になります。ですので、更新は何時までも待っています！ (2022年5月25日 21時) (レス) @page19 id: ba1809d3dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こーらふろーと | 作成日時：2022年4月16日 13時
