17話 ページ17
あの出来事から数日後。
久しぶりに、あの人から連絡が来た。
『今日、カフェでお茶しない？』
可愛いスタンプとともに送られてきたメッセージに、承諾する意を示したメッセージを送る。
ショーの練習もないし、ゆっくりとお茶が出来そうだ。
あの人からのメッセージを見て、少し胸が躍った。
「お！A！こっちこっち！」
指定されたカフェに行くと、私が入ったのに気づいたあの人が手を振ってくれる。
小走りで席に行き、対面に座る。
「待たせちゃってごめんね。＿＿＿＿瑞希さん」
「いいよいいよ〜！僕もさっき来た所だしね〜」
そう、あの人とは『暁山瑞希』さん。
中学の時、私を救ってくれた恩人。
＿＿＿そして、私に仮面をくれた人。
「んでんで!ショーまたすることになったってほんとぉ〜？」
瑞希さんが前屈みをしたことで、緩く巻かれているピンクの髪が揺れる。
「うん...！最初にある人に誘われて....」
「へぇ〜！！どんな人？」
どんな人、と聞かれて私は少し考え込む。
男の人....と言ってもつまらないだろうし、正直に全部答えるのも何か癪な気がする。
色々考えていた私は、その中の一つの言葉を選んだ。
「綺麗な人....かな....」
楽しそうに私を見ている瑞希さんにそう答えると、瑞希さんはぱちくりと目を瞬かせる。
....と同時に、瑞希さんは何か企んだような顔をした。
「ふ〜ん...それってタイプってこと〜？」
「ち、ちがっ！！そういうのじゃなくて....」
「またまた〜！僕にはわかるよー！」
「違うって！」
瑞希さんのからかいに、私は全力で首を振った。
その反応が面白いのか、瑞希さんにどんどんと質問攻めにあった。
熱くなってしまい、喉が渇いてしまった。
私は喉の渇きを潤すため、店員さんを呼ぶ。
「＿＿よかったね、A」
「何か言った....？」
「ううん！なんでもな〜い！」
注文するのに夢中になっていた私は、瑞希さんの言葉を聞き洩らした。
それでも、瑞希さんは満足そうだった。
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こーらふろーと(プロフ) - 麗紅花さん» コメントありがとうございます！亀投稿ですが、じっくりと待って頂けると嬉しいです！ (2022年5月30日 2時) (
レス) @page19 id: d3b8f2bb05 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - 良いですね！ワンダショー（特に類君）は夢主を助けるみたいな展開でありつつ、夢主も自分の本当の思いを蘇らせる……面白い話ですね。話の展開も良いし、何より好みの話ですので続きが気になります。ですので、更新は何時までも待っています！ (2022年5月25日 21時) (レス) @page19 id: ba1809d3dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こーらふろーと | 作成日時：2022年4月16日 13時
