警察庁警備局警備企画課を覗いてみよう [名探偵コナン]

8話 ページ9

風見side


化物レベルで体が丈夫な部下は今日もひたすらパソコンを叩いている。






ﾀﾞｧﾝ


「ほんとに叩くヤツがあるか。壊れる。」


『違うんです。Enterキーを押しただけなんです。』


「そんな強くやるな。お前のEnterキー真ん中凹んでんだろ。」


『これが私なりの愛です。』


「意味がわからん。」


丹野は顔からは想像できないくらい仕事ができる。

今も、相変わらず降谷さんの書類仕事を引きうけ嫌な顔一つせずに仕事をして……

嫌な顔一つ……



·


まぁ仕事をしてくれているからどんな顔かは関係ない。






『風見さん。書類チェックお願いします。』


「わかった。すぐやる。置いといてくれ。」



·

·

丹野が置いていった書類を確認する。


ん？


最後の11枚目の右下に何か書いてある。


[お疲れ様です。もう少ししたら休憩にしませんか？外に出てご飯食べに行きませんか。行ってみたいところがあるんですが一人では入りづらくて。]


……？？

お昼ご飯の誘い……？


丹野が？？



頭が着いていかず、ちらっと本人の方を見てみる。



『……なんですか』


書類で顔を隠しているが耳がどうも赤い。


「柄にもないことして照れているのか？」


『うるさいです』




(きゅんっ)


はっ、不覚にもきゅんとしてしまった。



「わざわざ筆談じゃなくてもいいだろう、直接言ってくれれば……あぁ、恥ずかしかったのか」


『もういいです行きません』


「わるいわるい、見慣れないものを見てしまったからな。つい弄りたくなった」





.

(で、結局行くんですか行かないんですか)

(行ってやるがお前はどこに行きたかったんだ？)


(……)

(？)

(……パンケーキ)


(きゅんっ)

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