警察庁警備局警備企画課を覗いてみよう [名探偵コナン]

17話 ページ18

今日は世の男達が1年で一番そわそわする日。

そして、そのソワソワは公安も例外ではない。






『おはようございます』




「お、おはよう」

「丹野か！おはよう！！」

「なんか甘いものが食べたい気分だなぁ！！あ！丹野おはよう！！」

「なんだか今日は大切な日だった気がするなぁ！！あ！！丹野おはよう！！」

「今日何日だっけ??え?2月14日なの????あ！！丹野おはよう！！」


くどいくらいのアピール。もはやストレートと言っても過言ではないくらいくどい。


『??まぁ、とりあえず仕事した方いいと思いますけど』



((あ、これあかんやつや))





しかし、その後も諦めなかった男たちは




「お、丹野。その書類重そうだし持つよ。」


『あ、いや、そうでもないんで大丈夫です。』






「お前、今から昼か一緒に食うか！」


『私、お弁当なので。』




さまざまな方法で




「この時期って無性にチョコが食べたくなるよな」


『-そうですか?私は別に。』





アピール……






「おい、今日何月何日だ??」


『自分のスマホ見てください。』






アピール……


届かず。



「あいつら必死だなぁ……」


『今日みなさんどうしたんですか、しつこいんですけど。風見さん何か知ってますか?』


「あぁ、まぁな。あんまり気にしなくていいと思うぞ」


『あ、そうだ風見さん。』


「ん??どうした」


これ、と言い風見が受け取ったのは可愛らしくラッピングされた小さな箱だった。



「……えっと?これはどういうことだ??」


『……別に。いつもありがとうございます。』



そういった彼女は恥ずかしかったのか顔を手で隠しそっぽを向いてしまった。



(俺らがあんなにアピールしても何もなかったのに??????)


(風見さんなんでもらったんだああああああ)


(俺らの努力は一体……)





(あいつらの悲痛の叫びが聞こえる気がする)





『……これ。皆さんもどうぞ。』


「え……」


『なんですか。別に、作りすぎただけですからね、バレンタインだからとかそんなんじゃないです。』


「「「いただきます」」」









(なんか今日甘い匂いしないか?)

(あ、降谷さん聞いてくださいよ！丹野がチョコ全員にくれたんですよ！)







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(俺にはないのか。)



別の日にしっかりともらいました。

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