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『ええと…?』
「はじめまして!やな!」
『あ、はい、はじめまして…』
うーん?これはいったいどういう状況?
学校が終わると、うらたがわざわざ声をかけてきて、レーナににやにやされながら見送られた。
行きと同様、うらたは帰りも一緒に帰るつもりらしい。
手をつなぐのは恥ずかしいから、せめて生徒がもっとまばらになってからでお願いしたいと伝えた。
ここまでは別によかった。
私とうらたが校門をくぐった瞬間、まるで私たちを待っていたかのようにとある赤髪の少年が声をかけてきた。
…いや、実際私たちを待ち伏せていたのだろう。
というか、この顔どこかでみたような?
話をすると、彼はうらたの親友で坂田優というらしい。
あぁ、そういえばうらたに写真で見せてもらったことあるかも。
イケメンの友達はイケメンか、なんて思った記憶がある。
お互いに自己紹介したところで、私は彼に用件を聞くことにした。
『坂田さん、えっとー、なんでこちらに?』
「坂田でええで!同学年やし仲良くしようや!Aってよんでええか?」
『じゃあお言葉に甘えて坂田で。私のことは好きなように呼んでもらっていいよ〜。で、うらたに何か用があったの?そしたら私先に帰ってるけど』
「いやいや、用事があるのはAのほうや!」
『え、私?』
え?私たち2分くらいにはじめましてした仲ですよね????
「うらたんに初めての彼女ができたって聞いたからみに来たんよ」
『なんだその野次馬精神…』
ニカッと笑う坂田を冷めた目で見つめる。
『っていうか、うらた今まで彼女いなかったの?てっきり15人くらい経験あんのかと…』
「え、なに俺そんなにチャラい奴だと思われてたの?」
『いやイケメンだしモテてんのかと』
ぶっちゃけると、ずっと隣で見てきた私でもうらたはイケメンの部類に入ると思う。
「うらさんはモテるで?告白だって何回もされとるし」
『へー、やっぱそうなんだ。好みの子がいなかったの?』
「いやぁ、うらさん一途やからさぁ?」
『なあるほど?』
私と坂田はうらた本人を除いてコソコソと話をする。
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名無し - 京さん» コメントありがとうございます。喜んでいただけてこちらも嬉しいです。これからも作品共々よろしくお願い致します。 (2021年10月26日 21時) (レス) id: c4eef0954c (このIDを非表示/違反報告)
京 - いや、あの、尊いです。更新頑張ってください(尊すぎて語彙力消失しましたアアアアアアアア) (2021年10月23日 6時) (レス) @page18 id: eaceb83c51 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ココさん» コメントありがとうございます。名前変換の方を可能にさせて頂きました。変更の忘れがございましたら、お手数ですが再度ご連絡お願い致します。作品を読んでくださりありがとうございました。 (2021年10月9日 22時) (レス) id: c4eef0954c (このIDを非表示/違反報告)
ココ - 名前変換できるようしてくれると嬉しいです (2021年10月6日 22時) (レス) @page1 id: 4066b758b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2021年9月25日 14時