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「あ、うらたんも!やっほ〜!」
「おぅ」
うらたとも知り合いなんだ。
『えっと、こちらの方は…?』
「…あんた誰」
『…は?』
え、初対面でいきなりお前呼ばわり?え?
いやてかうらたとさかたとの反応と違い過ぎない?え?
「あ、ごめんな、コイツ、白河日葵。俺の彼女」
あー、坂田の彼女。
なんか私にバチバチ厳しい視線を送ってくるんですがそれは。
「日葵です。で、あんたはさかたんとどんな関係なの?」
きちんと挨拶はしてくれる。悪い奴ではなさそうだ。
日葵は坂田の腕に巻き付いて、あからさまに自分の豊満な胸を押し当てている。
…なるほど、自分の彼氏には近寄るなって事ね。
『はじめまして、香坂Aです。坂田とは今日うらたを通じて知り合いました。そして私は坂田をそういう対象としてみてないので安心してください』
簡潔に自己紹介をし、私が坂田を恋愛対象としてみていないことをちゃんと伝える。
坂田イケメンだし、モテるからこんな感じで目を光らしとかないといけないのかね。
…私から見たら坂田はあなたにぞっこんっぽいけど。
めっちゃ顔赤くなってるし。
「…うらたん、そうなの?」
私の言葉がそんなに信用ないですかそうですか。
「ああ、Aは俺の幼馴染で彼女だ」
『あ、そうだった。一応うらたの彼女です』
「一応じゃなくて正式だろ」
『いやいや、非現実的すぎていまだに慣れてない』
「まあゆっくりなれてけばいいけどよ…」
そうしてさらっと手を握ってくるうらた。
…えぇ…待ってまだ周りにいっぱい人いるし恥ずかしいんだけど…。
「…そっか!さっきはいきなりごめんね!私は白河日葵!ひまりって呼んで!」
おお、私が敵じゃないとわかるといきなりフレンドリーに。
まあ、嫌いじゃない。それほどまでに坂田が好きなんだね。
『別にいいよ、気にしてない。あらためてよろしくね。ひまり』
「うん!じゃあさかたん!そろそろ帰ろ?」
「あっ、そ、そうやね!帰ろか!」
「じゃあうらたん、Aちゃん、また今度ね〜!」
『はーい、またね〜』
「ねぇねぇ、さかたん!今日家行っていい?」
「親仕事やし大丈夫やで!」
そうして坂田とひまりは典型的なラブラブカップルのように去っていった。
…私、今日だけで二人も友達ができた。すごい…陰キャの私に…!
まあ二人ともうらたを通じて知り合いになれたんだけどね。
『じゃ、私たちも帰ろっか』
「だな」
〇
〇
〇
白河日葵
15歳
坂田の彼女。
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名無し - 京さん» コメントありがとうございます。喜んでいただけてこちらも嬉しいです。これからも作品共々よろしくお願い致します。 (2021年10月26日 21時) (レス) id: c4eef0954c (このIDを非表示/違反報告)
京 - いや、あの、尊いです。更新頑張ってください(尊すぎて語彙力消失しましたアアアアアアアア) (2021年10月23日 6時) (レス) @page18 id: eaceb83c51 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ココさん» コメントありがとうございます。名前変換の方を可能にさせて頂きました。変更の忘れがございましたら、お手数ですが再度ご連絡お願い致します。作品を読んでくださりありがとうございました。 (2021年10月9日 22時) (レス) id: c4eef0954c (このIDを非表示/違反報告)
ココ - 名前変換できるようしてくれると嬉しいです (2021年10月6日 22時) (レス) @page1 id: 4066b758b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2021年9月25日 14時