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『ちょっと待ってお前マジで言ってる?』
「だってまさか全員彼女いるなんて思ってなかったから誕プレなんももってきてないんだよ!」
うらたが照れたような怒ったようなよくわからない表情をして言う。
てかそもそも彼女持ちじゃなかったとしてなんでオーケー前提で誕プレ用意してないんだこいつ。
…待ってくれ、何が起きている?
一旦状況を整理しよう。
私は香坂A。
今日16歳を迎えた主役だ。
そして目の前にいるのは浦田渉。
私の幼馴染だ。
物心ついたころにはいつもこいつが隣にいた。
そして今、私は誕プレとしてこいつを彼氏として貰おうとしている。
…??????
整理したところでこのおかしな状況など理解できるわけなかった。
なんだ誕プレに幼馴染が彼氏にグレードアップして贈られてくるって。
この状況きっと私しか経験したことないだろう。
『いや私は別に誕プレなくても』
「それはダメだ」
…なんでお前が決めんだおい。
『…ええ…うらたが?彼氏?』
「…なんか文句あんのかよ」
『いやぁ、全く想像できないなぁって』
うらたと私が誕プレという謎の形で付き合ったとして、イチャイチャ的な事ができる気がしない。
お互いに幼馴染のときとあまり関係が変わらない気がする。
『てかうらたは好きな女の子いるんでしょ?』
「は、はぁ!?」
『だってこんな変な形で私とのカレカノごっこに無理やり付き合わされて、うらただっていやでしょ?』
私の正論にぐぅのねもでないのか、うらたは俯いて黙ってしまった。
『だから今年の誕プレは…』
「…俺はカレカノごっこだなんて思ってない」
『…は?』
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名無し - 京さん» コメントありがとうございます。喜んでいただけてこちらも嬉しいです。これからも作品共々よろしくお願い致します。 (2021年10月26日 21時) (レス) id: c4eef0954c (このIDを非表示/違反報告)
京 - いや、あの、尊いです。更新頑張ってください(尊すぎて語彙力消失しましたアアアアアアアア) (2021年10月23日 6時) (レス) @page18 id: eaceb83c51 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ココさん» コメントありがとうございます。名前変換の方を可能にさせて頂きました。変更の忘れがございましたら、お手数ですが再度ご連絡お願い致します。作品を読んでくださりありがとうございました。 (2021年10月9日 22時) (レス) id: c4eef0954c (このIDを非表示/違反報告)
ココ - 名前変換できるようしてくれると嬉しいです (2021年10月6日 22時) (レス) @page1 id: 4066b758b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2021年9月25日 14時