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『男できた?』
「は?」
『んな顔すんなよ』
「できたら会ってないよ」





当たり前のことを聞くな、とでも言うように、
俺を冷めた目で見据えるAの瞳はいつだって俺を奮い立たせる。
でもなんかお前最近可愛くね?気のせいじゃねえと思うんだけど。
言葉にできない本音は飲み込んで、アルコール濃度低めの酒を
ちょびちょび口に運んだ。





こいつが割り切った女だってのは知ってるし、
男ができたら、ことごとく俺の誘いは断るから事実なんだと思う。
今までずっとそうだった。俺の気持ちだけが一方通行。





「紫耀こそ彼女できたでしょ」
『できたら会ってないよ』
「真似しないで」
『事実だし』





お前だって、俺の性格知ってんでしょ。
中途半端なことは絶対にしない。
好きでもない女を飯になんか誘わない。
頻繁に連絡取ろうなんてしない。
車に乗せようなんて思わない。





『どうせもう次の男いんだべ?』
「さっきからなんなの?」
『単純に質問』
「好きな人はいる、けど、」
『だべ?……いいよ、邪魔者は消えるから』





嘘も並べすぎて不自然。よくねえ、全然よくねえわ。
暗黙の了解と言われればそうなのかもしれない。
酒のせいで思考回路が狂ってるのも確かで。
虚な視線の先に見えるAの瞳が揺れた。





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設定タグ:平野紫耀 , King&Prince
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まきこ(プロフ) - 全部のお話すごく好きです!!甘えてくれる紫耀くん可愛すぎますね!またいろんなお話読めるの楽しみにしてます^ ^ (2021年2月14日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詠夢 | 作成日時:2021年2月7日 1時

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