・ ページ26
.
『チューだけ』と言い、バタンッと運転席から降りて、後部座席に入ってきた紫耀はそのまま着ていたキャミソールを脱がしてブラジャー越しに手を添えた。あー、こんな筈じゃなかった。
「……ンッ、ゃだ、」
『その割に嫌がってねえじゃん』
分厚い唇に飲まれて我を忘れてしまいそうになる。永遠とキスだけの時間だけど、静かな車内でリップ音が響く。薄目を開けたら紫耀もこちらを見ていた。恥ずかしくなって笑ったら紫耀の舌が前歯に当たった。
『んー、開けて』
「んふふ」
『開けろ』
「ほらもう時間」
観念したのか脱がされたキャミソールを頭から被せられた。その上からワイシャツを着て、スーツを羽織り準備万端。数分で着いた会社前で、降ろしてもらい無事に間に合った。
『帰ったら続きね』
「えー」
『えーって顔してねえよ、それ』
ほら、脳も身体も正直だね。こんな筈だったんだよ、最初から。
.
416人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まきこ(プロフ) - 全部のお話すごく好きです!!甘えてくれる紫耀くん可愛すぎますね!またいろんなお話読めるの楽しみにしてます^ ^ (2021年2月14日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:詠夢 | 作成日時:2021年2月7日 1時