◎:もっと甘えてよ ページ12
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ドンドンドンッ!ガチャッ!
あまりにも突然すぎて心臓が止まるかと思った。
シャワーを浴び終わってリビングに戻ろうと出たところで玄関から物音が聞こえた。恐る恐る耳を澄ますと聞こえる声。
「ねーえーあーけーてーさむいー」
え、紫耀?こんな時間に?え、どうしたの?
連絡あったかな?なんて急いでリビングに戻って
携帯を開いても何も届いてない。
そーっと鍵を外した瞬間、勢いよく開いたドア。
「わっ、ちょっと!」
「おそい」
あーさむいさむい、って勝手に玄関に上がり込んだ紫耀はとんでもなくお酒臭かった。
「飲んだの?」
「ねむい」
「は?ちょ、ッ待って!」
足元が覚束ないまま、倒れ込むように私に抱きついた。最近更に鍛えられた体は重たすぎて思わずよろける。
「ちょ、紫耀!待ってこんなとこで寝ないで!」
言うことを聞かないでその場で寝ようとする紫耀の手をズルズルと引っ張ってリビングのソファに座らせた。そもそも鍵持ってるでしょ。キーケースどこやった?腰辺りに付いてたはずだけど見当たらない。はぁ、もう……
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まきこ(プロフ) - 全部のお話すごく好きです!!甘えてくれる紫耀くん可愛すぎますね!またいろんなお話読めるの楽しみにしてます^ ^ (2021年2月14日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詠夢 | 作成日時:2021年2月7日 1時