stpr短編集

るぅとくん　第1話 ページ6

ピ、ピ、ピ、ピ、

電子音が一定に響く

薬品の匂いや

稀に鳴る心臓に悪い警報音

私は病院と言うものが嫌いだ。

まぁ、好きだって言う人は中々いないと思うけど…

でも嫌いだって言ってられるうちはいいじゃないか

私はどんなに嫌いでイヤでもここから抜け出せないのだから。。。


でもそんな場所でも唯一私が好きな時間がある。

それは…

コンコンコン

軽快にノック音が響けば勝手にドアを開けられる

ガラガラガラー


看護師「失礼します。検査に来ました。
　 それでは先生、宜しくお願いします」

るぅと「はい」


看護師の後ろから

可愛い声を出して目の前に現れたのは私の担当の先生

そして、私の好きな人

院内では大人気のイケメン先生

彼はまだ若くて病院でも最年少の先生なんだけど

他の先生に負けないくらい凄腕の持ち主なのだ


先生は私の胸に聴診器を当てると

真剣な眼差しで見つめられる


ドキッ…

だからっ、イケメンが見つめないでください…

いくら私でもまだ慣れない…

先生が担当になってからもう5年は経つけど…

やっぱり恥ずかしい…///


るぅと「…あれ？心臓の音、、速いけど大丈夫?」

A「きっ、気の所為ですっ…//」


ニヤニヤしながら聞いてきた

確信犯だ…

彼は自分がイケメンだってわかってるから
タチが悪い…


るぅと「よし、今日も安定してますね。よかった」

ドキドキな検査は今日もすぐに終わった

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