stpr短編集

なーくん 第1話 ページ30

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今日も憂鬱な登校時間



この時期はとても寒くて…

外に出るのさえ嫌になってくる



〜でも 私は1つ小さな楽しみを見つけてしまったのだ〜






毎朝通る駅前の小さな交番



A｢七森さん、おはようございます｣


そう声をかければ…


なな｢Aちゃんおはようっ！

今日も元気に行ってきてね！｣


そう言って

優しい笑顔と真っ直ぐな敬礼を私に向けてくれた。


1目見れば誰もが安心する…

彼の、、‘’警察官”という職柄だ


A｢ありがとうございますっ、いってきます…！｣


少し会釈をして交番の前を通り過ぎると

嬉しさのあまりニコニコしながら駅に向かっていた



警察官とやけに親しい私。

そんな彼と出会ったのはつい最近のこと……




交番の前に立っているのは元々別の人だった



その人は彼のように挨拶はしてくれるが、

愛想悪くて近寄り難い印象だった。



でもある日から彼がこの交番を務めるようになり、

朝の挨拶も彼の役割になった



いつも通り交番の前を通り過ぎようとすると…


なな｢おはよう、元気に行ってきてね…！｣


そう私に微笑み、話しかけてくれたのだ



A｢お、おはようございます…！いってきますっ｣


急なことに戸惑いながらも、、

急いで会釈すれば

彼は綺麗な敬礼を私に向けてくれた



その日から少し興味が湧いてきて…


毎朝交番の前を通れば

彼と挨拶を交わすことを楽しみにしていた

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