ただの短編集【J・Jr】 (ページ50)

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【続き】ページ50

『日頃海斗に言ってた誰からか分からない電話とかインターホンには
出ないでってのが裏目に出ちゃってね、？』
「、ごめん」
『ちがっ、！海斗が謝ることじゃ！』
「ううん、如恵留の事疑って帰ろうとしちゃった」

一気に申し訳ない気持ちが押し寄せて鼓動が早くなる

如恵留が俺を捨てるわけがない

ずっと心配してくれていたのに疑っちゃった

そんな自分に嫌気が差し如恵留から目を逸らした

『元々は俺が早く帰ってくる予定だったのに、
こんな日に限って仕事は押すし現場は遠いし電車は遅延してて、
タクシーも捕まらないし、捕まったと思ったら大渋滞で、さ、
諦めて途中から走って帰ってきちゃった』
「どこから、？」
『○○駅近くかな』
「ぇ？あそこから2.30分はかかるよ、？」

全部自分の勘違いだったってこと

如恵留は俺の事を愛してくれていたってこと

あまりにも自分が情けなくて涙が出る

『ほんとに待たせてごめんね
もう日付超えちゃう、、』
「ううん、帰ってきてくれてありがとう」
『こちらこそこんな時間まで待っててくれてありがとう』

如恵留の目からも大量の涙が溢れ出し
お互いの服が涙で濡れる

「ごめん、携帯、通知やばいかも、」

そういやと思い出しそう言うと

『嬉しい』

なんて言われて戸惑う

やっぱり如恵留も愛が重い

そういやと思い出し涙を拭きながらプレゼントを差し出すと

目をまん丸くした如恵留が受け取ってくれる

『ありがとう、』
「なんで泣くの笑」

この短時間で2回目の涙

『開けていい？』
「もちろん」

俺があげたのはピンクゴールドのネックレス

すぐ目の前で嬉しそうに付けてくれる如恵留が好き

『俺からもあるの』

とソファーを立ち寝室へと向かう如恵留

次にでてきた如恵留が手に持ってたのは小さめの紙袋

『どーぞ』
「ありがと」

紙袋から出し箱を開けるとシルバーのブレスレットが綺麗に入ってた

「かわいい、、」
『よかった、』
「付けて欲しい」
『もちろんもちろん』

ブレスレットを渡し右手を差し出すと器用に付けてくれる

「ありがとう」
『いいぇ、！』

何故かくれた本人の方が嬉しそう

ふと時計に目をやると長針と短針が重なって26日になった事を意味する

まぁ、今だから言えるよ

如恵留となら何日でも記念日だから
クリスマスなんてただの日曜日に過ぎないの