ただの短編集【J・Jr】 (ページ33)

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【捨て犬拾いました】うみまちゅページ33

・ボーイズラブかは読者様に任せます
・展開が少し早くなっておりますので
ゆったりとゆっくりと読んでください
・参考動画有(TikTok 『しおちゃんエクボはピアス跡』さん)
・裏なし
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帰り道

自分の家まであと数分

コンビニの袋をプラプラとぶら下げ揺らしながら歩いていた

「、」
『っ、！』

公園の前を差し掛かった時
入口の壁にもたれかかり座っていた人が目に入った

金髪で色白、童顔で何歳かわかんない

そいつの前に行ってしゃがむと

「どうした」

そう声をかけた

そいつはびくっと体を揺らし俺を見つめる

その目は沢山の涙で溢れてた
多分俺の顔もろくに見えてないんじゃないかくらい

「あ〜、ハンカチ持ってねぇや」

コンビニまででハンカチなんて持ち歩く人はいないでしょ

潔癖だったらごめんって思いながら
自分の服の袖でそいつの頬と目を雑に拭く

「なんか、女みたいな顔してんね」
『、、』
「何あったか知んないけど、こんなとこで泣いてたら、
汚ぇ欲に飢えたおっさんに犯されるよ」

ここら辺治安悪いし

眉をひそめたそいつはまた泣く

「泣くのはいいけどさ、ずっとここにいるつもり？」
『ん、ちがっ、』

上手く喋れないからか小さく横に首を振る

「名前は？」
『、まつくら』
「下の名前」
『海斗、』
「うわっ、」
『？』
「同じ名前笑」
『うそ、？』
「まじ笑」

まさかかよ

偶然にしては出来すぎててドッキリ疑うわ笑

「まぁ、泣くんなら俺ん家で泣けば？
こっから歩いてすぐだし」
『ぇ、』
「それともここにいたい？」
『やだ、』
「じゃあ来ればいいじゃん」
『、、なんで、』
「なに？」
『初めて会ったのに』
「あ〜、なんでだろうね笑」

俺にも分かんない

「で？俺ん家来るの？来ないの？」
『、行く』
「よし、じゃあ立って」
『うん』

あ、そういや、、

「うち汚いけど文句なしね」
『わかった』

まぁ文句なんて言ったら即追い出すし

「メシ食った？」
『まだ』
「金は？」
『ない』
「仕方ねぇなぁ、今日は俺の奢りね」
『、いいの？』
「腹減ってるでしょ」
『凄く』
「元来た道戻るか〜」
『ありがとう、かいとさん』
「海人でいいよ」
『、、ありがとう、かいと』

立ったかいとは俺よりも10cmくらいちっさくて
子供みたいだけど声は大人だし、、

まぁ、どっちでもいいや

駄べりながら元来た道を戻りさっきも行ったコンビニに凸った