ただの短編集【J・Jr】 (ページ18)

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【声も髪も香りも】しめしず【BL】ページ18

・ボーイズラブ表現有
・裏なし
・熱愛と連想させてしまう方は読むのをお勧めしません
・美容師×アイドル
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『そうですね、僕はこのシュートが、』

テレビから聞こえる声をBGMにして
ソファーでくつろぎ伸びをする

窓から軽く入る日差しに少し目をひそめ
テレビに目を向けた

聞こえる声の正体は紛れもなく俺の恋人で

最近変えたピンク髪がよく似合ってる

そりゃそうだ

俺が染めたんだもん

ファンの方に好評で嬉しい

俺の思った通りだった

“しめが染めてくれるなら”って
元々スタイル良かったのに更に痩せてかっこよくなるし

最近のしずって怖いもの知らずなくらいかっこいい

「はぁ、」

テレビに映る閑也を見ながらため息をつくと

『なに、ため息ついてんの？』

後ろから声がした

振り返る前にテレビのリモコンを取られ
録画を再生していたのを止められる

「なんでもない〜」
『何でもなくないじゃん笑』

その優しい顔で俺の事を見つめるから
ついつい恥ずかしくてツンとする

「閑也今日は仕事？」
『今日は朝で終わったから午後はゆっくりできるよ』
「そっか」
『しめは？』
「俺は今日休み」

連勤明けの久々の休み

若干眠気に襲われてるけど、
しずも休みなら

「どっか行く？」
『でも、しめ眠たそうだね笑』
「いや、大丈夫」
『ほんと？笑』
「うん、」
『今日は家でゴロゴロするでも楽しいけどな〜』
「、、じゃあそうする」
『可愛い笑』

しずの手によって消され真っ暗になったテレビに
俺としずのシルエットが写っててボケっと見てると

「ん、」

不意にキスされた

『お昼寝しよ』
「うん、する」

手を引かれ寝室に入る

寒い時期だし、ピッと暖房をつけ
まだ冷たいベットに入る

「寒い」
『おいで』

しずが腕を広げてくれたから、そこに収まるように抱きつく

「しず、あったかい」
『でしょ？』

そう言いながら足を絡ませてくれる

素肌がくっついてるところから体温が伝わってきて
段々とポカポカあったかくなってきた

『おやすみ』
「ん、おやす、み」

ポンポンと背中を一定のリズムで叩いてくれて
瞼が重たくなってくる

そのまましずの香りに包まれて眠りについた