兎､拾いました。(ARAN) 1 ページ1
────────────────────
ある日突然、
私の幼なじみは
兎を拾いました
main
阿部顕嵐
─────────────────────
・
私はいつも幼なじみの顕嵐からこういわれてきた
『お前、
そう言われるのは嫌じゃなかった
兎、可愛いし。
でも、こう言われると嫌だった
『寂しがり屋なところとか。ほら、その怒った顔も！』
「私、兎じゃない」
『えー(笑)？ただ似てるってだけだよ？
ホントはお前、人間のフリした兎なのかもね』
「そんなわけない。私は人間です」
『はいはい(笑)』
顕嵐はいつも女子に騒がれるイケメンだから憎めない。
兎にも似てない。
女子1「顕嵐くん今日もカッコいい！！」
女子2「あの顕嵐くんのいつも近くにいる女子って…顕嵐くんの何？」
・
でも私は顕嵐のことが嫌いじゃない
『伶菜、今暇でしょ』
「うん」
『そんな暇そうな君にプレゼント』
顕嵐はいきなり、今日は寒いからって
缶のコーンスープをくれた
「…？ありがと」
『いえいえ』
“暇そうな君に”って一言余計だけど
『…っ、寒いね…』
「私冬は嫌いだよ」
『へえ、やっぱり兎さん』
「…」
『寒いのやだね〜』
「…もう私帰るね？？やっぱコーンスープ返すわ」
兎じゃないの。だから
『え？そーやってすぐ怒んなって〜。』
顕嵐はふてくされた私を必死に追いかけてくる
実は、ちょっと追いかけられるの、嬉しい。
『ねぇ、伶菜っ』
顕嵐が通るたび歓声が上がる……
『もう兎に似てるなんて言わないから〜〜』
「…え？ホントに？」
ぱっ、と思わず後ろを振り返ってしまった
『そんなに似てるって言われたくないんだ(笑)
まぁ似てるって言ってんの俺くらいだもんね〜』
似てるって言われたくない訳じゃないけど
「ホントに言わない？」
『え？うん。兎に似てるとは言わない』
「……ならいいよ、コーンスープ貰ってあげる！」
『それはどーも』
「いただきま〜す」
顕嵐は隣でコーヒーを飲んでる
『それにしても伶菜、耳の長い小動物にそっくりだね〜。誰かにかまって貰わないといけないとことかさ(笑)』
「ねぇ！」
『言ってないじゃん』
「おんなじようなもんだよー！」
ﾊﾞｼｯ
『痛いって』
それからじゃれあってたけど
すぐに顕嵐はいっけね、ってどこかに行った
女子1「あんた、ちょっと」
呼び出された私のことを知らずに
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
采嵐(saran(プロフ) - Peachさん» リクエストありがとうございました！！ (2018年2月13日 17時) (
レス) id: 55587e2c01 (このIDを非表示/違反報告)
らんれおLOVE(元瑞稀LOVE) - 采嵐(saranさん» 全然大丈夫です！ (2018年2月12日 22時) (レス) id: 20fb4c8fd9 (このIDを非表示/違反報告)
采嵐(saran(プロフ) - らんれおLOVE(元瑞稀LOVE)さん» ありがとうございます！ありがたいことにリクエスト溜まっているのでその後になりますが頑張ります！！ (2018年2月12日 21時) (レス) id: 55587e2c01 (このIDを非表示/違反報告)
らんれおLOVE(元瑞稀LOVE) - 采嵐(saranさん» リクエストさせてください!!怜央のをお願いします！シチュエーション等はお任せします！ (2018年2月12日 20時) (レス) id: 20fb4c8fd9 (このIDを非表示/違反報告)
采嵐(saran(プロフ) - 菜の花さん» わかりました！！ありがとうございます！ご希望のメンバーとかいらっしゃいますか？？ (2018年2月10日 7時) (レス) id: 55587e2c01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：采嵐(saran | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/saran-hp/
作成日時：2018年1月27日 18時
