短編集３

※秘密__ｲﾂｷ ページ8

・樹 side

※ヴァンパイア設定





彼女の秘密。




それは……







『……ん、もうだいじょぶ、』

樹「いつもより少なくない？」

『んー、そう？？』







"人間とヴァンパイアのハーフ"であること。









樹「倒れるとか辞めてね、まじで。」

『大丈夫だよ〜』

樹「説得力ねぇから……」







○○がヴァンパイアのハーフだって知る前、


定期的にくる吸血衝動を押し殺し続けて血不足になった○○が俺の前で倒れた。




あの時のことは今でも覚えてるし、多分一生忘れないと思う。







『樹こそ……』

樹「ん？」

『痛くないの……？』

樹「ふっ、俺噛まれんの好きだよ？」

『……っ、！？変態……！』

樹「なんとでも」







最初は俺の血を吸うことをめちゃくちゃ嫌がってたけど




今は少しだけ、そういう気持ち無くなったかなぁって○○の顔を見て思う。








樹「……急に泣きそうな顔すんじゃん。」

『……だって、』

樹「なんで毎回泣き虫になんの」








でも、ほんとに少しだけだから。




毎回血を吸い終わった後に泣きそうになってる。







樹「別に痛くないし、○○のこと怖くもないし。」

『……、……、、』

樹「離れる気も、離す気もないよ？俺は」

『……ぅん、、』








だから安心していいよって、伝わるように





この日だけは、甘さ多めで。

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