短編集３

偏頭痛 ページ7

・樹 side






樹「○○、顔色悪い」

『んぅー、、痛い、、』







寒暖差とか気圧の変化とか……



そういうのに、とことん弱い○○は



しょっちゅう頭痛に悩まされてる。








樹「薬は？」

『…さっき、でも効かないぃ、』

樹「そんなすぐ効かないって」

『意地悪』






俺に寄りかかって顔をしかめる彼女に




もう少し優しい言葉をかけたいのだけど……






どうもこの口は言うことを聞かない。









『……あと10分で復活するから、、』

樹「ん？」

『デートやっぱ行く、、』

樹「いやダメ。」

『なんで、』

樹「無理して熱でも出したらどうすんの」

『でも、』







久しぶりに2人で出掛ける日に体調を崩して




デート延期って納得してたはずだったのに。




今になってこんな泣きそうな顔されたら……







『……だってせっかくお休み被ったのに……』

樹「そうだけど……」







"○○の体調が1番大事だよ、無理してまで行くもんじゃない"



"それに……"







『それに……？』

樹「……デートなら、元気になってからいくらでも行けるだろ、」

『……っ、』

樹「もっかい計画たてよ？ね？」

『……んぅ、っ、』

樹「えぇ、ちょ、泣かないで……？」









口下手だけど、










キミのことが大切だから。

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