短編集３

・ ページ2

・壱馬 side






『最近……っ、何しても上手くいかなくて……っ、』

壱馬「うん、」

『でも……やらなきゃ、だから……っ、それで、』

壱馬「寝る時間削ったんか？」

『……ぅん、』

壱馬「……アホやなぁ。こんなになるまで1人で……」







泣きじゃくる○○を抱き上げて、膝の上に乗せて








壱馬「○○、よぉ頑張ったな。」

『……っ、ぅ、、』

壱馬「ちゃんと知ってんで？○○が頑張っとること。」

『……かずまくっ、』

壱馬「でも、ちょっと……頑張りすぎやなぁ、、しっかり休まんと……」









落ち着くように頭を撫でた。









壱馬「しんどかったなぁ、、」

『……、っ、ん、』

壱馬「俺が居るんやから、ちゃんと頼ってや。○○は1人じゃないやろ？」

『……っ、壱馬くん……っ、ありがと、、』

壱馬「ん。……目赤いなぁ、蒸しタオル作ってくるからちょっと待っとって」








少しずつ話して、だいぶ落ち着いてきたから、



蒸しタオルを作りに行こうと、立ち上がろうとした時に




控えめに……俺の服を握ったちっこい手。








『まって、壱馬くん……』

壱馬「ん？」

『あの……離れたく、ない、です、、』

壱馬「〜〜〜ッ！！？」









普段甘えてこないから珍しすぎて





いや珍しくなくてもこれはあかん。






可愛すぎる。









壱馬「おいで、」

『……ん、』







こんなこと言われて離れられる男なんて居るわけもなく、、



立ち上がろうとした腰を再度ソファーへ降ろした。








『……わぁっ、』

壱馬「しゃあないから、めちゃくちゃに甘やかしたる」










○○がまた、





もう少し頑張ってみようと思えるように……

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