短編集２

永久__ｶｽﾞﾏ ページ29

・壱馬 side







北人「○○ちゃんってどんな仕事してんの？？」








何気なく、北人に聞かれた事。








でも、俺は……○○の仕事のことを何も知らない。








厳密に言うと、広告代理店勤務ということしか分からない。








○○は自分の仕事のことをあまり話したがらないし、





『壱馬くんみたいに特殊な話もってないよ〜？笑』






そう言っていつも逸らされる。







あんまり仕事のことを話したくないのか……



そう思って、○○が話してくれるまで待つつもりだったし





実際今日までそうしてきた。










壱馬「…っ、どうしたん」

『……別に、、お腹空いちゃって』








今日"まで"、聞かなかったことをこんなに後悔するなんて思わなかった。





仕事終わりに家に帰れば、泣きながらご飯を食べている○○が。





そのご飯の量は異常に多くて、しかも○○は元々少食、、








"何か"あった のは明らかなのに





その "何か" を理解してあげられないのがめちゃくちゃ悔しくて









壱馬「○○、こっち向いて？」

『……っ、やだ、、』

壱馬「○○。こうやって食べて楽になるんやったら付き合うで？でも、楽にならんやろ」

『……、、っ、、かずま、くん』

壱馬「やぁっとこっち見た」








壊れかけた心が崩れないように






優しく目を合わせた

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