短編集

クリスマス＿ﾙﾌﾟｽ ページ42

・ルプス side





"クリスマス"とかいう浮かれた風潮に便乗する気はこれっぽちもない俺とは真逆に





『ルプスっ！メリークリスマスっ！』





想像通り…とまではいかないが、まぁまぁ浮かれている○○。





『これ、クリスマスプレゼント』

ルプス「あぁ。」





クリスマスにプレゼントを交換する意味も良く分からない…



と、数日前にボヤいたら





リュカに

「はぁ？意味とかどうでも良くない？そんな硬いことばっか言ってると○○ちゃんに振られるよ〜？」



ベイリーさんには

「お前ほんとに、女心ってもんを分かってねぇのな……ま、あげてみろよ。可愛い顔見れるぜ？」



ミーヤさんに至っては

「捨てられたらやけ酒付き合ってやるよ」




って、笑ってた。




別に、だからと言った訳ではないし、気にしている訳でもないけど、





ルプス「ん。お返し」

『えっ！？いいの…！？』





一応、○○が好きそうなピアスを用意してやった。






『かわいい…！！』

『ありがとうルプスっ！大事にするね！』





＿可愛い顔見れるぜ？




ふと、ベイリーさんのその言葉が過ぎった。






ルプス「…クリスマスも悪くないか……」

『ん？ルプスなんて言った？』

ルプス「いや、なんでもない」






プレゼントを貰って無邪気に喜ぶ姿は、



まぁ、言わずとしても可愛いから………




年に1回ならこういうのも悪くないかな…って。





○○には何があっても言わないけど。

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