短編集

好き？＿ﾍﾞｲﾘｰ ページ12

・○○ side



「ねぇ、そこのお姉さん俺と遊ばない？」



こんなTHE・ナンパみたいなこと、される日がくるとは。



チャラいなぁ、、



なんて、呑気に考えてる暇なかった。



「ちょっと〜無視しなくても良くない？」



なんてったって、タチ悪い。


そして、しつこい！！！



『すいません。急いでるので』

「え〜？」



私が働く六本木の夜は、


少し…いやだいぶ、治安が悪い。



でも、今までこんなこと無かったのに…！


こういう時は…どうするんだっけ？



とりあえず…逃げる？



そう思って走ろうとした時



「逃げんなって、な？」



ガシッと腕を掴まれて、振りほどきたくても力じゃ叶わない。



ど、どうしよう………


人がいっぱいの六本木。



でも、行き交う人達は私を助けようなんて思わない。



夜の六本木なんて、そういう世界。



『た、たすけてっ、』



小さく呟いた言葉に


”誰か”が現れた



「おにぃさん、女の子に乱暴は良くないなぁ？」

「あ？誰だてめぇ」

「ROWDYSHOGUNの、ベイリーだ」



その言葉に急に青ざめた顔をして去っていた男。



え、まって、

ROWDY SHOGUNって言った？



あんな人達に迷惑掛けたなんてわたし生きてけなくなるのでは？！




『ご、ごめんなさいっ、ROWDY SHOGUNの方に助けて頂くなんて…っ、』


ベイリー「はぁ？なに、あんたの中の俺らってそんなに心狭いの？ショック〜〜」



あれ？



なんか、想像してたキャラと…違う…



ベイリー「震えてるけど、俺のせい？」

『い、いえ…その、怖ったので、』

ベイリー「あんた、中々可愛い顔してるな？」



なんというか…この人も……



チャラい…、！



ベイリー「お嬢さん、俺が一生守って差し上げますよ？」



チャラいのに…なんか、



『…守って、ください』

ベイリー「ははっ、ほんとに可愛いわあんた」




嫌いじゃない。かもしれない

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