短編集

※喧嘩＿ﾚｲｼﾞ ページ38

・○○ side





『ほんっとに信じらんない！！』

零二「そんなに怒んなって」

『はぁ！？零二のバカ！！』

零二「バカ？！おい！どこ行くんだよ！」





零二が呼び止める声が聞こえたけど…もう知らないもん。




事の発端は零二がデートをドタキャンしたこと。




それだけなら良くあること…なんだけど。





"また喧嘩売られたの？もう終わった？"




零二はモテモテだから(ヤンキーに)良く喧嘩を売られて…



デートの時間ピッタリに来たことなんて、片手で数えられる。



だからほんとに、そこまでは良かった。





なのに、、





零二：いま鎌高の奴らとカラオケ居るけど、なんかあった？





そう、今回はデートの約束を忘れていたらしい。



しかも、私からの連絡を見ても思い出さない。






『もしもし？零二？』

零二「もしもし？…お前ら、いま電話してっから。ちょっと黙れ」






呆れて電話をすれば、スマホ越しに聞こえるのは





"お、零二さん彼女さんっすかー？"

"彼女さんも来ます？カラオケ〜"





鎌高の人達の声。




鎌高の人達は悪くないって分かってるんだけど、ちょっとムカッとしました、ごめんなさい。





『零二、』

零二「だから、どうした？」

『カフェ楽しみにしてたのに』





それだけ言って零二の話も聞かずに電話を切った。




そこまでしてやっと思い出したのか、その数十分後私の家に零二がやって来て





仲直りする…どころか、ヒートアップして今に至る。

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