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「開けてみてもいい?」



 そう聞かれて、頷く。

 立花は、冷えた指先を不器用に動かしながら、袋を開ける。





 どんな顔すんのかな。
 喜んでくれっかな。



 半ば緊張してその様子を見守っていると、



「……えっ…」




 中身のストラップを取り出した立花が、戸惑った声を上げた。


 あっ、俺やらかした?




 一瞬、激しい後悔が頭を過るも、




「うわぁ、可愛い!!!」




 すぐに飛んできたその嬉し気な声に、そんなのものは消しとんだ。










「スヌーピーだね、すっごい可愛い!!もふもふ!!」



 取り出して、その白い毛を撫でてはとろけるような笑顔で笑う立花。


 その表情が見れるだけで、自然と口角が上がる。




「気に入ったなら、良かったわ」


「うん、すっごく可愛いし、気に入ったよ!!ありがとう」




 赤い頬でにっこり笑う立花は、本当に可愛い。

 本当にってレベルじゃないぐらい、可愛い。






 そろそろ心臓を撃ち抜かれそうな俺は、そっぽを向いた。


 熱いぐらいに、顔が火照ってるのが分かる。


 くそ、沈まれ、俺の心臓。














 立花のあんな表情が見れるんなら……

 あのおみやげにして、よかったなって、心底思った俺。


 ……きっと、


 自分では制御できないぐらい、立花に惚れてる。


 やっべぇ。












 ………ってか、結局、黒木のあの態度はなんだったんだろうな……。




*おわり*





















(彩side)



「これ、たぶん、カップル用なんだけどな……」




 一人っきりの部屋で呟く言葉は、誰に届くこともなく消えていく。


 上杉君、分かってないんだろうな……。そういうのに疎そうだし…。



 ………


 …………ピンクが私で、青が上杉君……。


 ………






 ……赤くなった頬を、両手で押さえる。


 黙っておこう……。上杉君が知ったら、凄い事になりそうだし……。




*ほんとにおわり♡*

あとがき→←*



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イズミ - 黒木君が泣くという発想がわたしにはおもいうかばなっかたので、すごいとおもいます。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page12 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
イズミ - アーヤが7人で見たらぎゅうぎゅうだよ。って言った後、「アーヤ最強。」と言われているのも面白かったけど、どいう意味かアーヤが分かっていないのが面白かったです。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page6 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - わ、待ってます! (2019年1月6日 0時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)
花畑(プロフ) - ずずさん» 了解です(笑)次の「誰も知らない物語3」で書かせていただきますね!いつになるかは分からないですが…その時はよろしくお願いします。 (2019年1月5日 21時) (レス) id: e150cc9add (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - 大丈夫です、嬉しいです!あ、いや、受け取らなくてもいいですよ…? (2019年1月5日 20時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花畑 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月21日 15時

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