【リクエスト小説】あたたかいあの場所へ

エピソード4 ページ11

線香、水筒に詰めた水などが紙袋に纏められている

ライターは危険なので旋風が持っているが…

本当は旋風が自分で持つつもりだったのだが、天道がどうしても自分で持つと言い張ったのでまだ新品のランドセルに墓参りセットを入れたのだ

旋風は新品のランドセルに墓参りセットを入れるのは少し気が引けたらしいが、天道はランドセルを使えて上機嫌だった

旋風「よし。それじゃあ、ちゃーんとひいじいちゃんやご先祖様にご挨拶するんだよ?」

天道「はーいっ!」

ランドセルの蓋を閉めて言うと、天道が片手を上げて元気に返事する

二人はこれから伊賀崎家の墓参りに行くところだったのだ

旋風(父さんは今どうしているのだろうか?自分達を見守ってくれているのだろうか?遠い世界で、友に稽古つけているのかな?それとも、孫達の成長に安心して別の誰かに生まれ変わってるかな?)

伊賀崎家の墓に行く途中で旋風は空を見上げてそんな事を思いふけっていた

そして伊賀崎家の墓に到着すると天道の目が一点で止まった

天道「じーちゃん、うちの墓の前に誰かいるー」

旋風「えっ?」

孫の視線を追って旋風も目を移すと、確かに伊賀崎家の墓の前にしゃがんで手を合わせている

エピソード5→←エピソード3

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す