学級委員 Daigo.N ページ3
Aside
担任「はい!今年度の学級委員は大吾とAです!みんな拍手!」
色んな仕事がある学級委員はめんどくさくて大変で、誰もやりたがらない。
まぁ属に言う陰キャな私は、みんなの重圧でやることに……。
肝心の相手なんだけど……。
担任「大吾!ありがとな。サッカー部の鏡や。」
運動も勉強もできて、両親は大病院経営のお金持ち。おまけに顔も良い。
めんどくさくて誰やりたがらないこの仕事も、立候補してまでやりたがる。
来年は生徒会長になるんだろーね。
大吾「よろしくな。頑張ろや!」
A「よろしく……。」
大吾「暗いなー。もっと明るく生きや?笑ってみ?」
無愛想でつくった笑顔を見せてみた。
笑顔、苦手なんだけどな。
大吾「可愛いやん!勿体ないで?もっと笑いーや。」
私はいつからかそんな大吾くんを好きになっていた。
担任「学級委員は今度の遠足の企画会議で放課後部活でれへんから。」
大吾「えー。サッカーできひんやんけ!あ、でもAちゃんとおれるからええわ。笑」
周りはざわめきが起きる。
「あの二人できてんの?」
「いやありえないやろ笑笑」
はぁ。どうせ私の片思いですよーだ。
先生「2組はスローガン掲示用の紙作って。」
大吾「分かりました!」
放課後の夕日が差し込む教室で二人きり。
大吾「よしっ!完成!」
A「こんな時間……。何も出来なくてごめん。」
大吾「そや!Aちゃん美術部やろ?なんか描いてや!」
行き先は動物園だから、動物の絵。
A「こんなもんかな。」
大吾「すごいやん!ありがとう。」
次の日。
「大吾とA昨日教室で二人きりやったって。」
「なんなん?陰キャの癖に調子乗らんといてほしいわ。」
大吾「何やって?好きな子のこと悪く言われて気分悪なってもーた。」
A「え……?」
大吾「今日から俺の彼女。よろしくな?」
A「うん!」
引き受けてよかった。うん。よかった。
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作者名:ひなうさ | 作成日時:2019年1月10日 21時