〃 ページ22
翌日の早朝。Aは荷物をまとめていた。
…まとめると言ったって、髪留めを持つだけだけど…
「………」
Aは布団で寝ているふたりを思った。
…さよならリヴァイ、エレン。元気でね…
心の中でそう呟き、玄関の戸に手をかけた。
そのとき、勝手に戸が開いた。
「…あれ？」
「え？」
そこには、背の高い金髪の男が立っていた。
「あ、あの…」
「あなたがAさんですか？
私の名前はエルヴィン・スミス。貿易を営んでいます。
リヴァイはいますか？」
早口に説明したエルヴィン。
ずいぶん綺麗な着物を着ている。
…リヴァイに何の用だろう…？
「早かったじゃねぇかエルヴィン」
「あっ、リヴァイ…」
リヴァイが起きてきた。ずいぶんぐっすり寝たのか、寝癖がついている。
「リヴァイ、この方は？」
「九州で世話になったやつだ。野宿してた俺に声をかけて、屋敷に連れ込んだ物好きなやろうだ」
「ハハ…ずいぶんな言われようだ」
エルヴィンは力なく笑った。
「…ここに来たってことは、準備ができたんだな？」
「ああ。すぐにでも出発できる」
「え、ちょ、ちょっと！何の話！？」
「何のって…決まってんだろ。
九州に引っ越すんだ。こいつがまた屋敷で雇ってくれるらしいからな」
…え、そうなの！？
リヴァイ、九州に行っちゃうの…？
「A。エレンを起こすぞ。あとはあいつの荷物をまとめるだけだ」
「あ、うん…」
「お前の持ち物はそれだけでいいのか？」
「うん…
………え？」
Aは目を丸くした。
「私も…連れて行ってくれるの…？」
「当たり前だろ馬鹿野郎。
…九州でお前と一緒に暮らしたい」
リヴァイの耳が、少し紅くなった。
Aはふるふると震えた。が、すぐに、
「ありがとうリヴァイっ！！」
「おっ」
Aはぎゅぅっとリヴァイに抱きついた。
…ああ…やっぱり私はここが好きだ…
Aはリヴァイの腕の中でそう思った。
リヴァイはAの肩を離し、目を見て言った。
「…A。俺たちと家族になってくれるか…？」
「っ…はいっ…！」
Aは涙を流しながら頷いた。
―End―
終わり
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蒼李(プロフ) - なおさん» 私たちは交互に作品をあげています。ですが、私も雪夜さんも最近は忙しいので遅くなる可能性があります。正直なところ、完成の目処はまだわかりません。 (2014年11月4日 22時) (
レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 蒼李さん» 書き始めてるってことは完成はいつですか？ (2014年11月4日 17時) (レス) id: 69c388663f (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 蒼李さん» じゃあ、書き初めてください。 (2014年11月4日 8時) (レス) id: 69c388663f (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - なおさん» わかりました。すみませんが、そろそろ書き始めるころなので、これ以上の設定は受け入れられない可能性があります。 (2014年11月2日 22時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 蒼李さん» 医師紹介所の所長はグリシャで、そこに所属する医師はエレン、ミカサ、アルミンでお願いします。この３人以外の104期生は研修医やナースでお願いします。 (2014年11月2日 19時) (レス) id: 69c388663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼李様(泣)と雪夜様(笑) x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2014年9月28日 22時
