きっと、もう遅い。【実ｼ兄者】 (ページ4)

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私の答えは。(ut) ページ4

｢Aちゃんが俺のこと好きだったのは、だいぶ前から分かっとった。俺と話す時、君は誰と話すよりも嬉しそうに話すから。
大事な物は手放してからその大事さに気づくとか言うけど、あれほんまなんやな。

最初はいつも通りヤって終わりにしようと思っとったんよ。顔も可愛かったし。
でもな、君、俺のナンパに全然なびかんかったやん。
しかも、次に会った時『あ、この前ナンパしてきた人やん！』とか揶揄ったりしてきてさ。
だんだん、この子ならほんまもんの俺を見てくれるんとちゃうか、なんて思えてきたんよ。
その予感は合っとったみたいで、Aちゃんは今まで会ったどの女の子よりも俺を俺としてみてくれた。

だから君が俺の事好きちゃうんか、って気づいた時は
この子なら付き合ってみてもいいかもしれん、って思ったんよな。
でも、そんとき思ってん。
誰よりもまっすぐに俺にぶつかって来てくれた君に、そんな半端な真似出来へんって。そんな半端な真似したら、俺はもうほんまもんの屑になる気がしてん。
だから俺は今まで通り友達として接したよ。
でも、それが一番Aちゃんにとっては辛かったよな。ほんまごめん。

それで、いざAちゃんに恋人が出来てみたらどうや。後悔ばっかやん。俺。
あん時告っとったら良かった、とかこん時伝えとけば良かった、とか。
俺、君ん事ただの友達やって勘違いしとった。
でもな、本気で好きやった。というか、今も好き。
それでいて全然気づかんとか、ほんま馬鹿よな、俺。
だからな、Aちゃんが別れた今、俺、チャンスやと思ってん。振ってもらってええ。最後に、言わせてくれ。
Aちゃん、僕と、付き合ってくれませんか。｣

そう言った青髪の彼は、私がずっと恋をしていた人で。その想いは恋人が出来た時も無くなることは無かった。その証拠に、さっき相手に｢Aは俺の事みてへんよな、別れよっか｣と別れを告げられたばかりだった。
ああ、決まってるじゃないか。
私の答えはー

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本当はもっといい感じになるはずだった...
なんだよこのあたおか短編は...！

意地と意志の双極の狭間でツーステップ合戦しながら作りました。
またやりたくは特に無いです。